このときに骨盤が歪んでいれば正しく閉じていきません。左右の骨盤の高さや捻じれ、股関節の開き、そして仙骨や仙腸関節といったあらゆる部分が整うことで初めて元の正しい位置に戻っていくのです。

産後の骨盤矯正は「骨盤を正しく閉じていく」ことが最大の目的ですが、関連痛として出る腰痛や恥骨痛、尾骨痛、尿漏れなどは骨盤そのもののケアが大事なのです。

望ましい期間は産後骨盤矯正を扱っている場所によってそれぞれ考え方が異なるようですが、きむら整体院ではママさんの身体が落ち着いて安定してくる期間として、出産後２ヶ月から受付けております。
（母体の調子が良い場合に限り、状況を聞いて1か月半くらいでもお受けする場合もあります）

産後２ヶ月〜産後６ヶ月のうちに行うことで　効果を出しやすくしています。
もちろん１年以内でも構わないのですが、遅くなればなるほどリラキシンの量は減り、
靭帯のゆるみが止まり、あとは固まってしまうだけなので効果が出にくくなってしまいます。
トータルでの回数も増えてしまうのであまりオススメはしません。

施術時間は筋肉の緩め＋骨盤矯正＋自己療法の指導で４５分程度かかります。
長時間の施術は逆に緊張とストレスを生みますので、最適な時間で効果を最大限出せるよう努めています。

施術回数の目安ですが、産後ママの骨盤状態によっても多少異なります。
通常安定するまでに７〜１０回ほど必要となります。初めのうちは状態が安定しない為、施術後も早い段階で戻ってしまうのですが　継続していくうちに身体が良い状態を覚え始め（安定期）落ち着いてきます。
安定してきたら２週に１回、３週に１回と間隔を徐々に空けていきましょう。

まずは筋肉の緊張を解消していくことから始めていきます。
出産時の肉体的な緊張もそうですが、育児での精神的な疲れも筋肉を緊張させているのです。
筋肉が緊張すれば、筋肉が付着している骨格も引っ張られ、歪みを生じさせます。
全身のバランスを確認し、緊張を丁寧に解消していくのです。
そもそも筋肉が緩んでいない状態で骨格だけを動かそうとするのは危険と私は考えています。

筋肉が緩み、リラックスの状態になったところで初めて骨格の矯正に入ります。
骨格の矯正と聞いてボキボキのイメージが浮かぶ方もいるでしょうが、きむら整体院ではボキボキの矯正は行っておりません。ゆっくり圧を加え　矯正するものとなりますので痛みを感じることはありません。

最後に自宅で行ってもらう為の簡単な運動を指導いたします。
この運動は矯正した骨盤を更に安定させる為に必要なものですので重要です。
運動自体も難しいものではありませんので頑張りましょう！

このような身体の変化も感じられるようになるでしょう。
それほどに骨盤が身体にもたらす影響は大きいと私は考えています。
骨盤の矯正は内臓の機能を向上させ、代謝を上げます。
自律神経にも影響しているので、過度の興奮状態を抑える効果もあります。
産後のイライラも減るかもしれません。骨盤ってスゴイ！！